2024/11/14 木曜日

■ コミネ ふとももヒーティングベスト

Filed under: ガジェット,バイク — inor @ 13:13:21


コミネ 08-115 EK-115 QC3.0 イノベーティブヒーティングベスト
公式 > http://komineshop.shop21.makeshop.jp/shopdetail/000000009234/

太腿も温められる変わり種の電熱ベストで、USBだけどQC3なので大電流を取り出して車体電源並みの物のようにあったかくなる電熱ベストです。
寒い室内で試すと太腿のあったかさがかなりいい感じです。

太腿パーツはサイウォーマーって言うそうです。
サイウォーマーの長さは30cm、スイッチは20cm、それぞれ裾から上5cmくらいに付け根の縫い目があります。
ベストとスイッチをズボンの外に出しつつ、サイウォーマーだけズボンの中というのができますがサイウォーマーはだいたいポケット位置くらいですね。

暖かさは全く問題ないのですが消費とバッテリーの負荷が激しいですねえ。
10000mAhのモバイルバッテリーだと中で使っても2時間程度しか持ちません。モバイルバッテリーを使うものとしてはちょっと燃費が悪すぎる気がする。

使用時間重視の人は車体にQC3のUSBアダプタを付けてそれにつなぐか、12Vの電熱服を買うか、そもそもやめといて普通の新し目のUSB電熱ベストやはるカイロで済ませたほうが良しです。 (貼るカイロやハクキンカイロは温度調整できないけど正直最強。)

消費最大は24Wらしく、大抵のモバイルバッテリーは全力運転になります。
中、弱の時は間欠動作でON OFFを細かく制御されているようで、USBテスターをつなぐとだいたい最大か0Wattで切り替わりながら動作されるのでモバイルバッテリーはだいぶ熱くなります。(テスターの表示が1秒刻みで変わっていても、中はとんでもない速さで切り替えてる)
たぶん温度センサーでの制御ではないです。

説明書のスペック表では (時間は10000mAh使用時。)

モード  温度  時間  消費電力
HIGH  55  90  24W
MID  45  150  15.8W
LOW  40  270  8W

とのことです。

カーボンナノチューブヒーター使用の温度センサー付きUSB電熱ベストが弱運転だと8時間は持つことを考えるとだいぶ短いですが、一昔前のUSB電熱物の持続時間はたいていこのくらいだから普通と言えば普通です。

注意点としては以下の点を感じました。

・バッテリーでひと手間かかる
省電力機能があるモバイルバッテリーだと温度調整のインターバル中にオートオフが働いてしまい給電が止まってしまいます。止まってしまうとUSBを抜き差ししないともう電源が入らないためかなり面倒なことになるので。弱充電モードがあるとか省電力モードのオフやそもそもそういう機能がないモバイルバッテリーじゃないと扱いにくいですね。(QC3対応済みで省電力機能がないバッテリーなんか無いと思うけども)

つなぎ直さないとならないことがあることと、発熱の事もあってバッテリーは服の中に入れておくんじゃなくて延長ケーブルで上着やズボンのポケットやポーチとかに入れておいたほうがいいかも。バッテリー自体もいい熱源になりそうではありますが温まりすぎると低温やけどやバッテリーの寿命に悪そうです。

説明書にも「バッテリーを気にせず使いたい方に!!」ってEK-2111 USB QC3 PowerSupplyを案内してるのでモバイルバッテリー運用より車体電源推奨なのかも。従来の専用ケーブル端子じゃなくてUSBで手軽に電源を共有しやすい方も展開したいのかもしれないですね。

負荷が高いせいかなんなのかQC3対応と書いてあっても使えないバッテリーが手持ちに有りました。
Alfox(Ravpower)の20000mAhのバッテリーは商品ページにはQC3と書いてあったものの、バッテリー裏の表示がQC18W MAXで使用開始時にエラー表示みたいなものがでて全く使えませんでした。シリコンパワーの20Wバッテリーでは使えているのでギリギリアウトなのかスペック表記詐欺なのかは謎です。Ravpowerの29W対応の10000mAhのモバイルバッテリーは電源が落ちることもなく24Wフルパワーで動きます。こちらはバッテリーの裏面にもQC3と表記がありました。AlfoxのはQC3には対応してなくてQC企画なのかも? (PD機器は普通に使えてるのでAlfoxのも個人的には問題ない)

追記…このブログを投稿した後に、QC3で25W以上を供給できるモバイルバッテリーを探してみたもののなかなか無いみたいで、TYPE-C側は30W超えるバッテリーはたくさんあるけどTYPE-A側はだいたい18Wとか20W止まり。今どきだったらTYPE-C PDのほうを採用したほうが良かったんじゃないかなーて思いますね。ただTYPE-Cは接触不良になりやすい弱点があるのであれもあれでなー…という。

・消費電力が大きい
USBアダプタから給電しながらツーリングする場合、ベストに24W、スマホに20Wとかの給電になるので合計で50Wくらいは出力できるものを買わないと同時使用が難しいかも。なにげに結構な負荷ですよこれは?

グリヒ、電熱ベスト、スマホにそれぞれ最大で供給するとなるとオルタネーターに余裕のあるバイクじゃないと結構きつそう。電熱装備を車体から電源供給する場合、走っているうちにセルが回らないほどバッテリー消費しきってしまったとかになるとやばいため電圧計は必須です。走行中に12V以下になるとかだと同時使用はやめたほうがよくて13V以上は確保したいですね。

・中綿がなく、ふともも微妙
このベストには中綿がないため上にダウンやウインタージャケットがちゃんと必要なのと、走行時はやっぱり太腿のあったかさはオーバーパンツや中綿入りなどを履いていないとたぶんわかりません。無いよりマシだとは思うんですがふつうのライディングジーンズでは走行中の暖かさはさっぱりわかりませんでした。サイウォーマーの外側面にシンサレートやスポンジなとの断熱材とかを貼ってみるとジーンズでもあったかくなるかもしれませんがそうするとズボンが膨らむので見た目が良くないですね。

あとこの特徴的な太腿パーツが縫製位置の関係でちゃんと太腿のいいところに来るかの個人差が大きそうなのと、ずれて車体との間に入ってしまうとニーグリップ時に縫い目とか出っ張りで結構痛くなります。このパーツはベストに収納することもできますが、収納時は必ず電源は切ってくださいとのことです。腰や横っ腹温められるじゃんと思ったけどダメみたい。折って収納なのと、モバイルバッテリー収納位置とかぶるのが原因じゃないかと。

※ 中綿がないのは自分の好きな上着やライトダウンなどと組み合わせやすいのでメリットともいえます。

・スイッチが見えない
スイッチは上着の外に出しやすいですが、フルフェイスだと他のコミネ電熱製品と同じくやっぱり見えません。バイクのミラーでも位置関係のせいで見えないんだよなあ。ぐぬぬ。スイッチ確認用にクリップ式のサブミラー付けたいなと思ったことがあります。やっぱりこの手のデバイスは延長スイッチとか弱中強の物理スイッチもほしいですよ。

・つまり
USBの電熱ベストなら、これより高いですがPowerArqのUSBベストのほうがなかなかのあったかさ+省電力なのでいいかもしれないなあと感じました。
あれはあれで3時間毎に電源が完全に切れるのと、同じく省電力バッテリーの問題があるのと、ライジャケを羽織ってしまうとスイッチがまるで見えないのでそこがめんどくさいのですが。

PowerArqのものとアイリスオーヤマのものが電熱ユニットは共通に見えるのだけどアイリスのはコネクタ故障のレビューが多いですね。
USB電熱を買うならカーボンナノチューブヒーター採用品が良いと思います。

あとサイウォーマーのとこ外せたり電源オフにして多少負荷を減らせるようにしたほうがよかったと思うw

5~6000円で売ってる時があるから性能比としては安いっちゃあ安いんで気になる人は要観察。

なぜか L だけ別ページw
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