■ ひょうたん池のポンプフィルター修理
実家のひょうたん池のポンプフィルターを修理しました。
5年くらい前に買ったタカラのウォータークリーナー ちどり Rというやつで、買うと2万5千円くらいします。
今のやつを買う前も何十年も同じようなのを使っていて壊れては買いを繰り返してました。
2~3ヶ月前に異音が出て一週間くらいで停止しましたがモーター軸付近にグリスアップしたら渋々動いたのでそのまま使っていましたが、また異音がし出したのでそろそろやばいなーと思っていたらその後数日で停止しました。
故障箇所はモーターで、コンセントを繋いでも回転しません。多分モーターの中が錆びているかベアリングが死んでいます。
親は丸ごと新しく買うのを希望していましたがはっきり言ってお金の無駄です。
修理事例を調べるとモーターを交換したり分解してベアリングを入れ替えたりしているページを見かけます。
交換部品を調べるとモーターが単品で10000円、ベアリングも2個で4000円とかしていました。高いですねー。
普通の水槽用品みたいに数が出る商品ではないのでその値段にしないと儲けが出ないんでしょうねえ。
ということで、どうせ買い替えも視野に入っているなら壊してもいいので分解して見てみようということで分解してみたら、そんなに苦労せずモーターを外したりベアリングの確認までできたので、故障原因になっていたベアリングの交換だけして済ますことにしました。
ベアリングが2つ入っているのですが、上のベアリングはまだスムーズに回りますが下のベアリングがゴリゴリでダメになっていました。ローターもそんなに焼けてない感じ。
分解時に気をつけることは揚水部のシャフトが接着剤でゴムブッシュとくっついているらしく、引き抜くのはかなり硬いです。 ちぎれるんじゃないかとヒヤヒヤしながら抜きました。
冷却用のプロペラやベアリングの取り外しはプーラーがあればそれに越したことはないですが、普通はないのでマイナスドライバーやラジオペンチでテコの原理を使って強度の有りそうなところを選んで慎重に外してください。外れる時に急に力が抜けますから、怪我防止のグローブ等も忘れずに。
モーター下部の真鍮パイプと繋がっている長いネジは結構なトルクで締まっていて舐めやすいので、ぐっと抑えられない状態ならドライバーを使わず最初からネジザウルスなどで緩めたほうがいいです。舐めてしまうと締め込みでも力がかかりにくくなるので再利用はもうダメです。もとに戻す時は次回のメンテナンスのことも考えて開けやすく舐めにくい六角ボルトやキャップボルトなどに変えてしまうほうが良いでしょう。
ベアリングは626Zという汎用品で大きなホムセンなどでも500円くらいで手に入る物です。amazonで注文してはめ込み直して試運転をして修理完了。626ZZでも626LLBでもシール付きならなんでもいいと思います。
ベアリングをはめる時は外側を掴んで強く押し込むと、中の球に傷を入れてしまうことがあるので、ちゃんと軸側だけに力が入るようにパイプや治具などを使って押し込んでください。言っている意味がわからない場合は自分でやらないほうがいいかも。ハンマーや万力で入れないとかなりきついです。
組み込む前にベルハンマーとかを染み込ませたり耐湿気狙いで耐水耐熱性の高いグリスを盛ってやるといいかもしれませんね。ベッタベタにすると遠心力や熱で柔らかくなったものがタレて池に落ちるかもしれないので加減してください。
水中に沈んでいるスクリューが付いているポンプシャフトも下部が削れてるんで、けっこう異音や振動が出るんですがすが、色々起き方などを変えて一番静かになるところで池に固定します。上のユニットからビビリ音がでてるなら場所を特定してスポンジやフェルトなどを貼り付けるのもいいかも。
今回は修理したものの、もうそろそろ安価に買える水中ポンプと手軽に濾過槽を掃除できるプラケース式の自作ろ過器に変えたほうが良いのかもしれませんね。インターネットに作例がいくらでもあるもののほうが、 浄化槽が大きく取れるためにこの昔ながらのフィルターより濾過能力やアオコの発生対策とかも段違いにいいようですし…。
とりあえず機械がわかる人なら安価に直せますが、プロにやって貰う場合にはこの部品はほんとは安いだろう!ぼったくるな!とか言ってはいけませんよ? それなりにしっかりした工具や手間のかかる作業なんですから。
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