2023/3/30 木曜日

■ Vyperのフィラメントが出なくなった

Filed under: ガジェット,工具 — inor @ 2:43:08

3DプリンターのAnycubic Vyperですが、最近フィラメントが出にくくなってきたみたいです。

250度以上の温度を使ったカーボン入りナイロンを使ってからその後調子を崩したのため、いったんナイロンを通したノズルはナイロンの使用温度以下で使う樹脂ではフィラメント交換で出る状態になっていたとしてもノズルは詰まり気味になっているのかなあと新品のノズルに変えてみてもなんか出が悪い感じで調子が悪い。

ナイロンを使うのをやめて普段使っていたABSに戻ったものの出力が今ひとつ安定せず、層の印刷開始方向がやけにガタガタで樹脂が少ないのでは?という見た目になってしまう。

そしてその後さらに症状が悪くなり、とうとうフィラメント送りがうまく行かずにエクストルーダーでガリガリフィラメントを削りはじめ、印刷ができない状態になりました。

またノズルが詰まったのか?とノズルを変えるときにフィラメントの取り出しもかなりの引っかかり感があったので、これはヘッドに繋がってるボーデンチューブが溶けて先っちょが団子になる症状が出たのかな?と外してみました。

ついでにもう一段階耐熱性能の良いCrealityのCapricorn XS Bowden PTFEチューブを購入し、そちらに入れ替えることに。(標準は250だけど、これは260度らしい)

vyperのヘッドからチューブを外すときはワンタッチ継手の上の黒いプッシュを押して引っ張り上げて外すのですが、プッシュパーツを押しても下がる様子がなかったためヘッドの感圧センサーに負荷をかけないようにいったん継手ごと外してから外しました。たぶんこれ外しちゃったほうがチューブの交換とか確認は楽です。(継手はVyper購入時にはタイラップで下がらないように固定されているのでそれも注意です、気が付かずに押しまくらないようにしましょう)


しかし予想と違いチューブはそこまでは劣化しておらず、すこし変色して細くなってたくらいで多少抵抗感はあるもののまだ使えそうな感じ。いや真っ黒か?

もしかしてヒーターの中で詰まってる?と明かりをつけて覗いてみたり、ノズルの方も外してみたら案の定光が通りません。というわけでヒーターユニット交換かなーと取り外しました。

予備の新しいのを使う前にこの詰まったやつを掃除してみるとか分解を試みたらねじるだけでおもっていたより簡単にヒーター部とヒートシンク部が分離できたので、中を見てみたらヒートシンク側にめっちゃ樹脂が詰まっています。


これはダメですね。ヒートシンクの方まで詰まっているんじゃヒーターが頑張ってもこっち側はなかなか溶けないですよね。フィラメントもちゃんと溶けずになかなか引っこ抜けなくなるわけだ。

ノズルを外した際に詰まった樹脂がねじ切られて白くなっていますね。

樹脂のつまりを取るために細いドリルで穴を開けて少しづつ取り除いていきます。貫通するまで5mmかもうちょいあったんじゃないかなあ?
ほとんどとれたらトーチで炙って残っている樹脂を柔らかくして、綿棒を突っ込んでくるくるやって絡め取るのを繰り返します。火事、火傷注意です。

※ ドリルを使わずに最初からトーチで炙って溶かし焼き切ったり、アセトンで溶かすほうが掃除は楽だったかもしれません。

ほぼ取り除いたらボーデンチューブがスムースに貫通できるか確認してから元通りに組み直して修理完了です。

私は念のためピカールと綿棒と電動ドライバーを使ってヒートシンクのなかを綺麗に磨いておきましたがそこまではしなくても大丈夫でしょう。

元通りにするときに新しいボーデンチューブを差し込むのですが、また樹脂が漏れて詰まらないように、ノズルに接触して隙間がなくなるくらいに目一杯差し込みました。 多分この密着状態で長いこと使うとVyperでよくあると言われていたボーデンチューブの変形詰まりが発生するのでしょうねえ。

これ前のチューブのときにちゃんと押し込まれていなかったか熱で縮んだかで隙間ができてヒートシンク側まで溶けた樹脂が来てしまったようなのでこんごは定期的に押し込んだほうが良いかもと思いました。

それとボーデンチューブを垂直に切る道具も買っておいたほうが良いなと感じました。カッターだとやっぱり多少斜めですから密着が弱そうですし。

今回のトラブルはあったものの、なんだかんだでうちのもそんなに頻繁に使っていたわけではないけど主にPETG TPU ABSの使用でヒーター部は1年以上は使えていたので、詰まりもカーボン入りナイロンを使ったときの高熱と圧力が原因なんじゃないかなあと予想しています。
カーボン入りナイロンも推奨の0.6mm以上のノズルを使わずに0.4で試していましたから接続部に想定以上の圧力がかかっていたのかもしれません。
自分の使い方のせいで無理させたみたいです。

eSUNの炭素繊維ナイロンフィラメントなんですが、このフィラメント自体は設定さえちゃんとしたらかなり強い部品がくくれるのでとても良いなと感じました。

後日チューブカッターを買いました。バイクとかのメンテナンスでもチューブをキレイに切りたいことはあるので活躍してもらいましょう。

あとこの詰まった部品、スロートチューブと言うそうで、テフロンチューブが最後まで通らないサイズのものもあるみたいです。それを使うとテフロンチューブまで高熱が伝わらずにチューブの溶けがほぼなくなるんだとかなんとか。ほしい!と思ったものの、でもその場合スロートチューブ内でフィラメントが溶けやすくなるんじゃないのかなあと。ちょっと疑問。

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