2021/2/4 木曜日

■ ARKの非公式サーバー用PCの話

Filed under: PC,ゲーム — inor @ 1:07:34


セットアップの話しはともかく、あんまり運用してる経験談とかは日本語関係では見なかったのでその時のメモをば。

複数人で気楽に遊ぶためのARK:SEサーバーをレンタルサーバーで遊ぶと1マップにつきだいたい毎月3000円かかります。
1マップでもかなり楽しいのですが、やはりボスを倒す頃になるとやることが無くなってきたりマップに居ない恐竜が欲しくなったりTEKエングラムがもっとほしいやんけって感じになってくるわけで、レンタル数を増やしていくとどんどんお金のかかるゲームになっていくわけですねこれがまた。

最初にARKに誘ってくれた友達がレンタルで運営してくれていたのですが仕事が忙しくて当人があまり遊べず、管理の手間や費用もかさむのでこれからもしばらく遊ぶことを考えてデータを引き継いで省電力PCを買ってたててました。


最初に様子見で安く済ますつもりで必要スペックを調べて省電力とメモリがたくさん詰める機種重視で Intel NUC7CJYH というのを15000円位で買って、これに120GBのSSDと16GBのメモリをセット。ubuntuをインストールしてlinux版のARK serverをインストールして、レンタルサーバーからデータを移して復元してこれで2マップ動かしていました。これで大体3万円くらいの構成。

このPCだとCPU負荷は70~100で、メモリ消費は11~14GBくらい。ゲームプレイ的には問題なかったのですがこのPCのCPUだとこれでいっぱいいっぱいだな~と。
消費電力もちゃんと計ってはいませんでしたがおそらく10~30wくらいなので電気代は月額500円いかないくらいかな? 負荷的に上の方のワット数だったと予想しております。

とりあえずで用意するならいい選択肢だと思いますが、今にして思えば2スレッドのこれよりほぼ同じくらいのお値段で買えた4スレッドの旧モデルNUC6CAYHのほうが良かったかも?
しばらくNUC7CJYHで2マップ運用していて特に問題もなく動かしていましたが、マップの追加がしたくなりそれならばとPCを追加購入したわけです。


省電力でコア数が多くてメモリもたくさんつめて省電力(大事)でサイズも小さいやつで探し回って ASRock の 4X4 BOX-V1000M/JP に480GBのSSDと32GBのメモリを積んだものにしました。これがだいたい5万円くらいの構成になってます。 SSDも速度より消費電力と低発熱で選んだものにしましたが特に遅さを感じることもなく問題なく動いています。

これのCPUは産業用のRyzen Embedded V1605B という省電力CPUで、4コア/8スレッドだけどクロック数が低めです。動かしてみるまでは心配でしたが何ら問題なく1台で3マップ構成してまだまだ余裕がある感じで動きます。すごい。つよい。

これを買うか悩んでいる時にちょうど更に性能の良くなった Ryzen Embedded V2000シリーズのニュースが出てきた頃だったのでそれを待ちたかったのですが、結局未だに売ってませんのでV1000を買ってしまってよかったなと思っています。
サーバー増設したい時は次も Ryzen Embedded シリーズにするわ。

これもubuntuをいれてLinux版のARK サーバーをインストールしてました。

複数マップの運用で苦労したり悩んだ点は。

・サーバーのセーブデータとバックアップと引き継ぎ。
SavedArks ディレクトリの中身をまるごとコピーするだけで別PCからの引き継ぎやバックアップができる。
サーバー設定のコンフィグ類は Config フォルダ内。サーバーOSごとに WindowsServer や LinuxServer で別れているが内容はたぶん同じ。

・サーバー間のサバイバーなどのデータ転送。
起動オプションの -clusterid=hogehoge の部分のhogehogeをそれぞれあわせておけば良い。clustersというディレクトリの下に共用セーブデータの保存場所が作られる。
稼働PCを分けている場合はownclowd Resilio Sync Syncthing などのPC間でディレクトリの同期が取れるものを利用してクラスターディレクトリを同期すれば良い。
どれだったか忘れたがシンボリックリンクだとなんかうまくいかないことがあるらしいので注意。テストをして慎重に。
転送の仕組みは同じPCや同一ネットワークのファイルにアクセスできるかどうかが肝なのでレンタル非公式サーバーと自宅非公式サーバーでの転送はほぼ不可。

・複数サーバー(マップ)の同時稼働。
一つのサーバープログラムから複数のマップの起動が可能だが、同じコンフィグが読まれるため、全部のマップで難易度、ブリ設定などは同じ設定になる。(変える方法があるかもだけど知らない)
標準のセーブデータディレクトリのSavedArksの指定と名前をSaved_Ragnarokなどにしてマップごとにセーブディレクトリを分けると管理が楽。(トライブとか全部同じにするなら分けなくても大丈夫かも?)
分けてインストールするとその分の容量は食うがサーバー設定を個別に調整しやすい。その代わりclusteridの点で面倒なことになる。
メモリは一つのマップにつき6~8GBほど見ておいたほうがよく、動かしてみると少人数なせいか一つ6GBくらいで動いているけど余裕はあったほうがいい。

・2つ目のマップが動かない
1つ目のマップが問題なく動いている状態でも二つ目を起動させても動かず、インストール先を分けても解決せずしばらくハマりました。
結論としてはポートがかぶっているとだめという仕様で、使う予定がないと思って設定をスルーしていたRCONポートの個別設定が必須でした。
セットアップ参考例の起動オプションでRCONポートの指定とかまで書いてあるサイトが全然なくて指定いらないんだと思ってましたよ。
運用前はRCONコマンドは使わないだろうと思ってましたけど、サーバーメッセージでのお知らせとか再起動前のデータセーブに案外使います。

・復元時にトライブが解除された
これはちょっとややこしいのですが、同じデータをもとにして一時的にパラレルで動いていたサーバーを合流させたときになったため通常はおこらない問題だと思います。
マップ追加+バックアップからの復元時にPCとクラスターIDが変わるとサーバー転送でのサバイバー移動で同じサバイバーを上書きしてしまうとトライブ情報がはずれる場合がありました。
転送してのキャラ上書き前にトライブ権限もちのキャラでログインしてもらって、転送してきたキャラを再加入させれば実質もとに戻ります。

・3マップ目のデータが何故か消える
cronでスケジュールをして毎日定期的にARK serverの再起動をさせていたのですが、どうもsystemctl restartが連続するとうまくいかずにマップが初期化される症状が出た。
再起動から数時間後に初期化されたデータが保存されるのだが原因がわからず。
使い方を間違えていたのかもしれないが、少人数で遊んでいるだけなので再起動しなくてもトラブルがないため定期再起動をやめました。
トラブル時の消えるデータ自体はマップの建造物や野生恐竜の情報で、ARKは自動的に複数のバックアップデータが保存されている仕組みなのでそちらに書き戻せば復旧は簡単にできるのでそのへんは良かったですね。

・野生恐竜のLVが低い
ラグナロクに慣れているとストーリーマップの野生恐竜のLVが低すぎて厳選が辛いのと最大LVが120で止まっているようでした。
OverrideOfficialDifficulty=5.0にして出てきた恐竜のLVが5刻みになっていればok

・リーパークイーンが湧かない
アベレーションのリーパークイーンがどうにも湧かなくて原因がわからなかったが、最初に買った弱いサーバーの負荷軽減のためにDinoCountMultiplierを0.8にしていたのが影響していたらしい、これが1以下だと湧かないそうな。これに気がついてからアイスワイバーンが湧かないのもこのせいかな?とローカルで試したら湧きました。

この辺はあまり日本での情報がないので海外フォーラムをみてなんとか解決という感じでして。

テイムや成長速度などのサーバーの基本的なゲーム設定は友人がホロライブサーバーを参考にして社会人にも遊びやすいように調整してにじさんじの設定も組み入れてハイブリッド化したものを引き継いでいます。テイムとブリード厳選が面白くてほんとに空き時間さえあればずっとやってました。

サーバー購入前にraspberry Pi 4の8GBで動けばもうけものと思ったのですが、どうもarm CPUでは動かないようなのでそれは諦めたのと、動かしてみたらまったく性能がたりないなというのを実感したので結果的にはOKです。

 
 
追記…その後サーバーPCを増やしてマップを増やして遊んだときのポイント記事も投稿しました。
ARKのマルチサーバー構築の話
 
 

LINKASRock Ryzen ベアボーンキット 4X4 BOX-V1000M/JP (4コア8スレッド)
(クーポンとか特売があると3万前半で買えることがあります。)
(追記 2020/2/4 なんかツクモで27,478円だった。在庫処分か!? v2000きちゃうの?)
2020/2/3 現在 \38,209

LINKCFD販売 ノートPC用メモリ PC4-21300(DDR4-2666) 16GB×2枚 260pin (無期限保証)(Crucial by Micron) W4N2666CM-16GB
2020/2/3 現在 \16,024

LINKキオクシア(KIOXIA) 内蔵2.5型SSD PS4動作確認済み 480GB EXCERIA SATA SSD 3年保証 国産BiCS FLASH搭載 SSD-CK480S/N
2020/2/3 現在 \5,980

以下はNUC7CJYHが売り切れてしまったので4×4の下位モデル構成

LINKASRock Ryzen ベアボーンキット 4X4 BOX-R1000M/JP (2コア4スレッド)
(通常価格だと上のモデルと比べると割高感でちゃうかなあ)
(追記 2020/2/4 上のモデルがツクモで27,478円だったのでこっちのモデルがますます立つ瀬なし)
2020/2/3 現在 \27,800

LINKCFD販売 ノートPC用メモリ PC4-19200(DDR4-2400) 16GB×1枚 / 260pin / 無期限保証 / Crucial by Micron / D4N2400CM-16G
2020/2/3 現在 \8,073

LINKキングストン SSD Q500 240GB 2.5インチ SATA3 TLC NAND採用 SQ500S37/240G
2021/2/3 現在 \3890

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