■ DatulaからThunderbird 3へ
長年特に不満もなく乗り換え候補も見つからなくて使い続けてきたDatulaから、gmailとIMAPをメインにしようということでとうとうThunderbird 3へ乗り換えました。
ちなみに移行条件としては、マルチアカウント、各アカウントごとに返信先、送信元アドレスが変えられる。フォルダ単位でも返信先アドレスが変えられるとベストという感じでした。
Datulaはもちろん全部出来ます。
とりあえずThunderbirdのほうにアカウントをせっせこ作ってからメールデータの移行を行います。
Datulaの中のメールデータは、移植したいメールをまとめて選択してから完全無欠のエクスポートで各フォルダごとのファイルを出力した後、そのファイルの拡張子を無くしてThunderbirdのユーザーフォルダにコピーしたらそのままフォルダとして認識してくれます。フォルダごとにやらないとなら無いからたくさんあるとけっこう大変だけどちまちまやりました。
※ 旧メール群はあまり見ることもないでしょうから特殊なアカウントとして最初に出来ている所にまとめて置いてしまうことにしました。
■ 困った点
・フォルダの表示がワンテンポ遅い。
フォルダをクリックしたとき、まず最初に一番上にあるメールを表示してからIMAPアクセスが発生してその後に一番下に表示が移る。
最初から下の方表示して欲しいなあ。レスポンスのいいサーバーだとあまり気にならないけどgmailとかだと遅い。
・gmail側のアーカイプとThunderbirdのはどう違うのかの概念がいまいちわかってない。
Thunderbirdの場合アーカイブ送りにしちゃうと「すべてのフォルダ」表示から見えなくなっちゃうのがちょっといやん。「スマートフォルダ」表示からしか見えないのはなんでだろう? と思ったら名前がgmail基準の「すべてのメール」フォルダに変わっていただけだった。という感じで、基本同じ物だという認識。
・メルマガやスパムなどの読まなくていいメールを自動で振り分けたときに未読属性をつけてほしい。
これはMNNさんに教えてもらったのですが、フィルタには既読にする設定がありました。
迷惑メールは オプション – セキュリティ – 迷惑メール に “迷惑メールと判断したメッセージを既読にする” がありました。
・自動でフィルタ動作と同時にアーカイブに放り込まれたときに、アーカイブ側でも未読属性になっている。
こっちは読む必要のあるメールのことなので勝手に既読にするわけにもいかないけどアーカイブ側に入る物は勝手に未読になって欲しい。
・メール作成時の自動改行機能がオフれない。
設定エディタでやらないと駄目なようです。なんで普通にコンフィグにないのか疑問すぎる。
こちらを参照して実行しました。
自動改行解除
http://d.hatena.ne.jp/te2u/20100109/p1
■ 良かった点
・gmailと同期してメールのディレクトリ整理が出来るのでpopと違い複数マシンで受けている場合もそれぞれで仕分けをしなくて済むようになった事。
※代わりにオンライン上に重要なメールを残しっぱなしと言うのもちょっと気持ち悪いかもなあと少し思った。popだと通信のやりとりはあるものの、ローカルにしか保存されないし。気にしてもしょうがないか。
・DatulaでGmailの送信サーバーを使ってメールを送ろうとすると、たびたび引っかかって送信できずにそのまま止まっていることがあったのが解消されたこと。乗り換えた一番の理由はコレ・・・。メールをガガガッと書いてズバッと送信しようとすると送信失敗して止まってるということが結構あって、テンションダダ下がりになるので。
・たまに立ち上げるサブマシンでのメール受信が楽になった。
DatulaをつかってgmailからPOPで数百通受け取るとかならず詰まって止まるので、何回も受信を繰り返したり重複したメールを消す簡単なお仕事が待っていましたもので。
・セカンダリディスプレイでもメールを表示できるようになった。
これはDatulaがマルチモニタかvista以降に対応出来ていないため、プライマリ以外のモニタ内でメールを選択しても本文表示が切り替わらないというトホホな状態だったのですが、当然解決しました。
■ 3ヶ月を経て
だいたい年末くらいから移行を始めて、3月下旬から本格運用してました。
併走し始めた頃は常用メーラーはやっぱりDatulaの方がいいなあ。と思っていたのですが、慣れてきたらどうでも良くなってたり。
アーカイブ機能も別にあってもなくてもいいかなあ、いままで受信箱に数千通あっても未読既読はわかるから気にしてなかったし必要なメールは仕分けで分けられてたし、と思ってたけど意外とアーカイプフォルダにどうでもいいメールをAキーでどかどか放り込むのは楽しいかもしれない。
しかしどうでもいいなら消せって話もあるし、放り込まれるのは殆どメルマガのたぐいなのでほんとに消せばいいじゃないのという物ばかりだったり。
■ 今入れてあるアドオン
・TEBE
Thunderbird全体のバックアップ。
正直言うとちゃんとリストアできなかったのでフォルダまるごと移植した方が手っ取り早かった。
・QuickFolders
フォルダへのリンクタブが作れる。自動にしていない分の手動仕分けやすぐフォルダ移動したい時に便利。
・Signature Switch
デフォだとひとつのアカウントにつきひとつしか署名を設定できないですが、コレを入れると著名の切り替えが簡単にできます。
・Remove Duplicate Messages (Alternate)
重複しているメールを消すことが出来る。
IMAPだと殆ど必要ないのですがたまに操作を間違って重複してしまった物を消すために入れました。ちなみにDatulaでは標準機能です。
・MinimizeToTray revived
最小時にタスクトレイに入れることができる。
なんで標準で出来ないんだ???
Thunderbird 3をタスクトレイに格納するアドオン
・Manually sort folders 0.4.4
アカウントの並びを変えられます。
あまり使われていないアカウントは下の方においてしまう感じで。
下書きとか送信済みトレイとかのも動かせたら良かったんだけどなあ。
以下はとりあえず入れたけどまだあまり使いかたを理解してないアドオン
・Nostalgy
ショートカットの拡張
・Thunderbird message filter import/export
メッセージフィルタのバックアップ
他はmnnさんのを参考にしたりしています。Thunderbird 3 RC2で導入している拡張機能
■別PCへのThunderbird移植
ノートやサブマシンの方にもThunderbird入れるよちゅうことで、TEBEでさくっとデュプリしてやらあ!と思ったらプロファイルが上書きできねえよちきしょうめみたいなエラーが出てめんどくさくなっちゃったので、ユーザーフォルダのAppData以下にあるlocalとRoamingの中のそれぞれのThunderbirdフォルダを移植して終わり。
あとはコンフィグの中のパス類の設定を確認したり違ってたら書き換えて終了。
ノートと作業PCのユーザー名同じだったから殆どやる事無かったですけども。あっさり終わりました。
というわけでDatulaさん、長いことお世話になりました。
たぶんまだしばらくメールのバックアップ用に使っていくとは思いますのでこれからもよろしくお願いします。
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Comments (4)
私もまだダチュラーですが・・・
Win7マシン買ったのを契機にサンダーバードに乗り換え中です。
POPのメールはすべてGamilのアカウントにインポートして、
且、POPサーバからGmailのアカウントに転送させて、
サンダーバードでGmailのメールだけ読み書きするようにしています。
Datula は、いざというときのためのPOP専用です。
まだなれないですが、ワクワクしていじってます。(^^;<サンダーバード
コメント by PAO — 2010/4/19 月曜日 @ 12:38:09
こんにちわ。
ダチュラはほんとによいメーラーだったと思いますが、
サンダーバードもgmailアカウントの表示が遅い点以外は
なかなか良い感じになってきますね。
コメント by inor — 2010/4/19 月曜日 @ 23:51:30
私もWin7を機にDatulaから乗り換え組です。
悶々としながら、THをいじくっています。
と、考えると、Datulaって当時から考えると、すごいメーラーだったのかな と
思っています。
出来れば、復活して欲しいな・・・。
今、一番悩んでいるのが、「終了時の振り分け」
後、これさえ出来れば、ほぼ満足なのですが・・・。
コメント by Juye — 2010/5/25 火曜日 @ 0:30:40
おはようございます。
やはりDatulaはすごいメーラーだったと思います。
更新されていればなんの迷いもなく使い続けたろうなあ。
Tbにもずいぶん馴染みましたが、最近フォルダを対象にしたメッセージを検索で本文検索を行うとまともに機能しないことに気がついてショッキングな今日この頃です。
>「終了時の振り分け」
終了時や読んだ後違うメールなどを洗濯した時点で振り分けしてくれるアドオンとかあるといいですねえ。
コメント by inor — 2010/5/27 木曜日 @ 6:20:54